アリストテレスが指す「詩」とはおもに悲劇のことだけれど、いまでいえば詩や小説をはじめ文学全般がその範疇に入ると考えてよさそう。 ギリシア悲劇の全体を支配して…
徹底的なものだけが、徹底的に美しい。 と、ある小説家が言っていたけれど、まったくそのとおりだとおもう。 もしも文学を知的に攻めると決めたなら、 北園克衛くらいに…
うねうねと続き、始まりも終わりもないような文章が吉田健一の特長で、そこが最大の味わいどころでもあるし、ときに、とっつきにくさのいちばんの原因にもなる。晩年の代…
山の奥の湖のほとりで、夜が明ける。 タイトルのとおり、ただそれだけのことが描かれる。 絵本だからもちろん、絵と、すこしの文章でできている。 絵本にしろ漫画でも、…
あと何冊、読めるんだろう。 ふと、そうおもいました。 読みたい一冊、積ん読にしているもの、既読なのにどうも消化した気分になれない本、もういちど体験したいあの読み…