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「創作論」と「編集論」

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創作と編集、その知見をできるだけ集め、まとめ、体系立てるのです。
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記事一覧

宮﨑駿の『君たちはどう生きるか』を 「物語づくり」から眺める 

物語づくりの観点から、宮﨑駿の新作『君たちはどう生きるか』をみてみる。 目についた特長を…

マンガのつくりかた にまつわる本を読む 『荒木飛呂彦の漫画術』 荒木飛呂彦 

『荒木飛呂彦の漫画術』荒木飛呂彦 集英社新書 第一線の実作者による創作術はさすが、話がき…

マンガのつくりかた にまつわる本を読む 『読者ハ読ムナ(笑)』 藤田和日郎

『読者ハ読ムナ(笑)』  藤田和日郎 『うしおととら』や「黒博物館」シリーズで人気の漫画…

創作論12 いま日本で物語するってどんなこと?

 記憶の中から紡ぐ創作論の11回目。  たとえば小説は、近代になって西洋で生み出されたジャ…

書くことの技術についての本

書くことって、だれでもできる。 だからこそ、ちょっとした技術は、覚えておいたほうがいい。 …

創作論11  まずはスタイルを選ぶのだ

記憶の中から紡ぐ創作論の10回めは、スタイルを選ぼうという話。 作品を書こうと思ったとき、…

創作論10 作品内の関心事を、あえて言わずに関心を惹きつける

記憶の中から紡ぐ創作論の9回目、肝心なことは言わずに済ませるか、言うにしてもできるだけ後出しせよ、という考え方を。 日本の文芸の世界では古来、「省筆の美学」が存在してきた。 文章は余計な部分を削りに削り、行間を読ませるのを旨とすべしとの考え方だ。 実体がないのに思わせぶりはダメだけど、肝心なところをあえて語らずに済ませ、読者に想像をたくましくしてもらうのはたしかに有効だ。 そもそも作品において、作者と読者の持っている情報は、原理的に不均衡である。 書く側の作者はすべてを知

創作論9 作品とは距離をとり、なおかつ揺さぶること

記憶の中から紡ぐ創作論の8回目、作品をおもしろくするには「距離」をとり、そして「距離」を…

創作論8 語り手と作中人物の「距離感」は重要だ

記憶の中から掘り起こす創作論の7回目。語り手と作中人物の「距離感」を測るのは思いのほか大…

創作論7 「説明」「描写」「会話」のうち、小説やマンガで最も有効活用したい要素は…

記憶の中からの創作論、6回目。 「説明」「描写」「会話」という小説・マンガの要素のうち、…

創作論6 小説の3つの要素と、作中時間の操りかた

記憶の中から掘り起こす創作論の5回目、小説の3つの要素を使い倒して作中時間を操るすべにつ…

創作論5 「謎」を仕掛けよ

記憶の中から創作論を掘り起こす4回目。「謎」が大事、という根拠についてのお話を。 文学に…

創作論4 読者を誘惑したい! そのための「出だし」や「人物造形」のこと

記憶の中から掘り起こす創作論の3回目。 読者をなんとか誘惑する方法を考えてみよう。 たと…

創作論3 「コルクのマンガ専科講義録」の要点をかいつまむ

マンガ創作を促す場として開かれているコルクラボマンガ専科は、講義録をまとめて刊行している。 マンガ創作の方法もさることながら、ストーリーの紡ぎ方、それに表現者としての在り方がよくわかる中身となっている。 「コルクのマンガ専科講義録」で説かれている内容の要点を以下に。 これを創作の「基本のキ」と考えてよさそうだ。 ■いい漫画家になるには、どうすればいいか? 自分が向き合う「問い」を見つけること。それが第一歩。それがあなたの描きたいことなのだから。 そうして、それを表現するため