山内宏泰 公式サイト

ライター。アート、写真、文学、教育、伝記など。 著書に「上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史」など。 好物はマドレーヌ、おにまんじゅう。 【Twitter】@reading_photo   info@yamauchihiroyasu.jp

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    記事一覧

    【掲載中】「SWITCH」10月号 永山瑛太インタビュー

    「これは自分のやってきたことの集大成」 東京と京都のライカギャラリーで写真展開催中の永山瑛太さんが、なぜそれほど写真にのめり込むのか語ってくれてます。個人の、家…

    【掲載中】美術手帖オンライン 創造の現場から・桑田卓郎さんのアトリエを訪ねて

    桑田卓郎さんの「創造の現場」は、こんなにもワクワクする空間なのでした。 美術手帖オンラインで! #桑田卓郎 #アトリエ #創造の現場から #陶磁器 桑田卓郎のアトリ…

    【掲載中】WEB別冊文藝春秋 藤田真央連載第11回

    渦中にいるご本人は無意識なのかもしれませんが、音楽の歴史がこうして創られていくのだな、それをリアルタイムで見られる幸せを噛み締めたいなと、切に思います。 藤田真…

    「演ずるひと」のこと 上白石萌歌の場合

    「演じる」って不思議だ。だれかになりきって時を過ごすことを、なぜこれほどわたしたちは好むのか。そこにどんな魅力や魔力があるのか。かつて聴いた言葉から探ってみたい…

    【演ずるひと】長江崚行 ろくに趣味もない。俳優として、走れるうちは走り続けたいから。

    役者とは、かなり特異な人たちなんじゃないか。 自分じゃない人になりきって、しばしの時を過ごすって、どういう感覚なんだろう。うまく想像できない。何だかすごく怖いこ…

    チョコレートの世界をアップデートする!  ショコラティエ石井秀代の挑戦とは?

    みんな大好きなチョコレートの世界に、新風を吹き込もうと名乗りを挙げた女性がひとり。 世界中の食に精通する石井秀代さん。 飽和状態に思える世界へ、なぜいま、どんな想…

    【掲載中】美術手帖オンライン 「影をしたためる notes of shadows」展 キュレーター・アーティスト鼎談

    すべての表現者には「場」が必要だ。 開催中の「影をしたためる notes of shadows」展をつくり上げたキュレーター松江李穂さん、出展アーティスト菊谷達史さん前田春日美…

    美をさがすのが人生で唯一の目的である カッコいいのに自然体。写真家・服部恭平の「生活密着写真」はどう生み出されるのか

    「美をさがすのが人生で唯一の目的である」(初出・cakes2022年7月)再掲 だれもがいつでも写真を撮るようになって久しい時代に、あえて「写真で生きていく」ことを決断した…

    文学の肖像  よしもとばなな×管啓次郎 対談記「うまく生きられないほど純粋な人を書きたかった」 

    旅や詩、言葉のつむぎ方、眠る夢の大事さについて。作家のよしもとばななさんと詩人・比較文学者の管啓次郎さんの対談イベント「鳥のささやき、本のはばたき」(B&B)が行…

    文学の肖像  古沢良太 あの人気脚本家が、マンガ作品に手を染めたワケ

    幅広いジャンルを渡り歩き、自在に設定される舞台やテーマ。奇天烈なところもあるが、同時に人間としての「熱」を持った登場人物。クライマックスのみならず、どの部分を…

    創作論10 作品内の関心事を、あえて言わずに関心を惹きつける

    記憶の中から紡ぐ創作論の9回目、肝心なことは言わずに済ませるか、言うにしてもできるだけ後出しせよ、という考え方を。 日本の文芸の世界では古来、「省筆の美学」が存…

    文学の肖像  倉数茂『名もなき王国』より なぜ人は物語に憑かれるの

    これは物語という病に憑かれた人間たちの物語  ひとつの大きな物語の中に、いくつもの小さい物語が織り込まれて異彩を放つ小説が、倉数茂の『名もなき王国』。物語ること…

    大人の教養としてのアート入門  8 仕上げで実地に作品を観に行く!

    西洋と日本の双方で、アートの全体像を駆け足で巡ってきました。言及したのは時代を画す巨匠とその作品ばかりなので、なんとなく見覚え・聞き覚えがあることも多かったので…

    大人の教養としてのアート入門  7 応仁の乱を境として、日本美術は大きく変わった

    日本美術のピークは浮世絵、とりわけ葛飾北斎にありというのが前回のお話。 では改めて、ピークへ至るまでの日本美術の流れをおさらいしてみましょう。 日本では美術の守備…

    大人の教養としてのアート入門  6 これが印象派の元祖? 西洋に決定的影響を与えた日本のアート

    日本美術のピークはどこにある?西洋美術史におけるピークは印象派である、これまでの回でそうご紹介しました。外界を「見えるがまま」に描きたいという、幾多の画家が追い…

    大人の教養としてのアート入門  5 20世紀になるとアートは…

    絵画とは単なる外界の「写し」ではなく、自分の感情や個性、ビジョンを表現するための器なのだ!  と強気の主張を繰り出したのが、印象派のモネやルノワール、ポスト印象派…

    【掲載中】「SWITCH」10月号 永山瑛太インタビュー

    【掲載中】「SWITCH」10月号 永山瑛太インタビュー

    「これは自分のやってきたことの集大成」

    東京と京都のライカギャラリーで写真展開催中の永山瑛太さんが、なぜそれほど写真にのめり込むのか語ってくれてます。個人の、家族の記憶を継いでいくために撮っているのだという言葉が、胸の奥に刺さりますよ。
    #永山瑛太

    「SWITCH」10月号で。

    【掲載中】美術手帖オンライン 創造の現場から・桑田卓郎さんのアトリエを訪ねて

    【掲載中】美術手帖オンライン 創造の現場から・桑田卓郎さんのアトリエを訪ねて

    桑田卓郎さんの「創造の現場」は、こんなにもワクワクする空間なのでした。 美術手帖オンラインで!
    #桑田卓郎 #アトリエ #創造の現場から #陶磁器

    桑田卓郎のアトリエを訪ねて。「伝統技法を用いつつ、器を自分なりに、自由に変容させていきたい」|美術手帖

    【掲載中】WEB別冊文藝春秋 藤田真央連載第11回

    【掲載中】WEB別冊文藝春秋 藤田真央連載第11回

    渦中にいるご本人は無意識なのかもしれませんが、音楽の歴史がこうして創られていくのだな、それをリアルタイムで見られる幸せを噛み締めたいなと、切に思います。

    藤田真央さん連載第11回、公開されております。WEB別冊文藝春秋で!
    #藤田真央
    #ピアノ

    ピアニスト・藤田真央#11「ヴェルビエ音楽祭――アルゲリッチの代わりに立つ」|WEB別冊文藝春秋 @bessatsubunshun #note h

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    「演ずるひと」のこと 上白石萌歌の場合

    「演ずるひと」のこと 上白石萌歌の場合

    「演じる」って不思議だ。だれかになりきって時を過ごすことを、なぜこれほどわたしたちは好むのか。そこにどんな魅力や魔力があるのか。かつて聴いた言葉から探ってみたい。
    上白石萌歌の場合はどうか。彼女が舞台に立つときは、その空間に観客とともに、「緊張の糸」を張り巡らせるのだという。
     
     話を伺った2020年、上白石萌歌は舞台『お勢、断行』で、晶という令嬢役を演ずるべく稽古中だった。
     過去の時代を生き

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    【演ずるひと】長江崚行 ろくに趣味もない。俳優として、走れるうちは走り続けたいから。

    【演ずるひと】長江崚行 ろくに趣味もない。俳優として、走れるうちは走り続けたいから。

    役者とは、かなり特異な人たちなんじゃないか。
    自分じゃない人になりきって、しばしの時を過ごすって、どういう感覚なんだろう。うまく想像できない。何だかすごく怖いことのような気すらしてくる。

    演ずることに憑かれた人たちの頭を渦巻く、悩みと喜びとはどんなものなのか。
    たとえば、長江崚行の場合はどうか。
    (初出・cakes2021年)

    「実力派」とは、まさに彼のことだ。
    コメディーからシリアスまでをみ

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    チョコレートの世界をアップデートする!  ショコラティエ石井秀代の挑戦とは?

    チョコレートの世界をアップデートする!  ショコラティエ石井秀代の挑戦とは?

    みんな大好きなチョコレートの世界に、新風を吹き込もうと名乗りを挙げた女性がひとり。
    世界中の食に精通する石井秀代さん。
    飽和状態に思える世界へ、なぜいま、どんな想いを抱いて、切り込もうとしているのか。(初出・cakes 2021年)

    「同じものは、いらない。
     みんなが好きなものを、ちょっと前に進めて、ありそうでなかったものをつくるのが楽しいんですよ」
     
     自身のものづくりへの基本姿勢を、そう

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    【掲載中】美術手帖オンライン 「影をしたためる notes of shadows」展 キュレーター・アーティスト鼎談

    【掲載中】美術手帖オンライン 「影をしたためる notes of shadows」展 キュレーター・アーティスト鼎談

    すべての表現者には「場」が必要だ。

    開催中の「影をしたためる notes of shadows」展をつくり上げたキュレーター松江李穂さん、出展アーティスト菊谷達史さん前田春日美さんの鼎談、美術手帖オンラインで。
    #ビスケットギャラリー

    https://bijutsutecho.com/magazine/interview/oil/26027#.YybTgVVFAlo.twitter

    美をさがすのが人生で唯一の目的である カッコいいのに自然体。写真家・服部恭平の「生活密着写真」はどう生み出されるのか

    美をさがすのが人生で唯一の目的である カッコいいのに自然体。写真家・服部恭平の「生活密着写真」はどう生み出されるのか

    「美をさがすのが人生で唯一の目的である」(初出・cakes2022年7月)再掲

    だれもがいつでも写真を撮るようになって久しい時代に、あえて「写真で生きていく」ことを決断したのが、服部恭平さん。とことん洒落てキマっているのに、同時に日常のゆるやかな心地よさも感じさせる不思議な写真は、どのように生まれてくるのか。

    まずはこのアルバムジャケットを見てほしい。
     

    作曲家・都筑清太郎のファーストアル

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    文学の肖像  よしもとばなな×管啓次郎 対談記「うまく生きられないほど純粋な人を書きたかった」 

    文学の肖像  よしもとばなな×管啓次郎 対談記「うまく生きられないほど純粋な人を書きたかった」 

    旅や詩、言葉のつむぎ方、眠る夢の大事さについて。作家のよしもとばななさんと詩人・比較文学者の管啓次郎さんの対談イベント「鳥のささやき、本のはばたき」(B&B)が行われました。ばななさんの長編小説『鳥たち』から、二人の言葉は軽やかに展開していきます。前編は、その作品の舞台となったアメリカ・セドナのエピソードから、作品内で重要な役割を果たす「夢」について。おふたりにとっての「夢の効能」とは?
    (初出「

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    文学の肖像  古沢良太 あの人気脚本家が、マンガ作品に手を染めたワケ

    文学の肖像  古沢良太 あの人気脚本家が、マンガ作品に手を染めたワケ



    幅広いジャンルを渡り歩き、自在に設定される舞台やテーマ。奇天烈なところもあるが、同時に人間としての「熱」を持った登場人物。クライマックスのみならず、どの部分を切り取っても見ごたえあるストーリー。
    映画なら「ALWAYS 三丁目の夕日」「キサラギ」「探偵はBARにいる」シリーズ。テレビドラマは「外事警察」「鈴木先生」「リーガル・ハイ」「デート〜恋とはどんなものかしら〜」などなど。
    脚本家として日

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    創作論10 作品内の関心事を、あえて言わずに関心を惹きつける

    創作論10 作品内の関心事を、あえて言わずに関心を惹きつける

    記憶の中から紡ぐ創作論の9回目、肝心なことは言わずに済ませるか、言うにしてもできるだけ後出しせよ、という考え方を。

    日本の文芸の世界では古来、「省筆の美学」が存在してきた。
    文章は余計な部分を削りに削り、行間を読ませるのを旨とすべしとの考え方だ。
    実体がないのに思わせぶりはダメだけど、肝心なところをあえて語らずに済ませ、読者に想像をたくましくしてもらうのはたしかに有効だ。

    そもそも作品において

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    文学の肖像  倉数茂『名もなき王国』より なぜ人は物語に憑かれるの

    文学の肖像  倉数茂『名もなき王国』より なぜ人は物語に憑かれるの

    これは物語という病に憑かれた人間たちの物語

     ひとつの大きな物語の中に、いくつもの小さい物語が織り込まれて異彩を放つ小説が、倉数茂の『名もなき王国』。物語ることと生きることの関係について、じっくり考えた作品だ。
     主人公は、過去にみっつの作品を発表するも、いまだ無名の小説家。あるとき出会った澤田瞬なる人物と交流するうち、澤田の伯母が幻想小説家・沢渡晶だったと判明する。瞬の半生と伯母の思い出、それ

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    大人の教養としてのアート入門  8 仕上げで実地に作品を観に行く!

    大人の教養としてのアート入門  8 仕上げで実地に作品を観に行く!

    西洋と日本の双方で、アートの全体像を駆け足で巡ってきました。言及したのは時代を画す巨匠とその作品ばかりなので、なんとなく見覚え・聞き覚えがあることも多かったのでは? 
    それら画家・作品それぞれのつながりが見えてくると、「なるほどわかった!」と思えます。流れを読む。文脈を知る。それがアートをいっそう楽しむポイントです。連載でもその点に注力してまいりました。
    ですから、これまでの回を読んでいただいてい

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    大人の教養としてのアート入門  7 応仁の乱を境として、日本美術は大きく変わった

    大人の教養としてのアート入門  7 応仁の乱を境として、日本美術は大きく変わった

    日本美術のピークは浮世絵、とりわけ葛飾北斎にありというのが前回のお話。
    では改めて、ピークへ至るまでの日本美術の流れをおさらいしてみましょう。
    日本では美術の守備範囲がかなり広い(何しろ茶器、つまり日用品がその中核を為したりしますから)ので、ここでは主に絵画のみを見ることとします。

    日本の絵画が本格化したきっかけは仏教当時の日本からすると、仏教は最先端の外来思想。これを受け入れるには、考え方や生

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    大人の教養としてのアート入門  6 これが印象派の元祖? 西洋に決定的影響を与えた日本のアート

    大人の教養としてのアート入門  6 これが印象派の元祖? 西洋に決定的影響を与えた日本のアート

    日本美術のピークはどこにある?西洋美術史におけるピークは印象派である、これまでの回でそうご紹介しました。外界を「見えるがまま」に描きたいという、幾多の画家が追い求めた写実の夢を極めたのが、印象派だったからです。

    では、日本美術のピークはどこにあるか。いろいろな考え方がありましょうが、ここではひとりの絵師の存在を頂点とみなしたい。その名は、葛飾北斎です。 18世紀後半から19世紀前半、つまりは江戸

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    大人の教養としてのアート入門  5 20世紀になるとアートは…

    大人の教養としてのアート入門  5 20世紀になるとアートは…

    絵画とは単なる外界の「写し」ではなく、自分の感情や個性、ビジョンを表現するための器なのだ! 
    と強気の主張を繰り出したのが、印象派のモネやルノワール、ポスト印象派のゴッホ、ゴーギャン、セザンヌといった面々でした。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、彼らがアートの新しい潮流を生み出しました。

    そんなアートのありようを20世紀になってさらに定着させた筆頭といえば、ピカソでしょう。
    ピカソは画家とい

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