『つきのひかり あいのきざし』 尾野真千子と川島小鳥 〜トタン屋根書店で見つけた本〜
写真はたいてい具体的な何かを写すものなのだから、被写体の重要性はいくら強調してもやり過ぎということはないはずです。これは写真がまずもって被写体のためのものであることを、はっきり示している一冊ですよ。
と言いながら店主が持ち出してきたのは、川島小鳥が撮影した『つきのひかり あいのきざし』だった。
被写体になっているのは、女優の尾野真千子。彼女を台湾や奈良各所で撮影したものです。どのカットも肩の力が抜けたムード。尾野真千子はどこまでも自然体で、無防備な姿を晒しています。た