第二十四夜 「雪」中谷宇吉郎
雪の結晶は、天から送られた手紙である
科学の研究ってなんだろう? なんで、どうやって、するんだろう。
第一線の科学者が、そんな「素人」の疑問に懇切丁寧に答えんとしたのが本書。
中谷博士は雪の研究に没頭していたのだけれど、まずは雪と日本人がいかに親密な関係を築き、共生してきたかを説く。たしかに日本の雪深い土地では、その風土条件によって独特の文化が育まれてきたし、また雪による被害を最小限に食い止めるための工夫もあれこれ築かれてきた。
雪ともっとうまく付き合っていくために