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読み書きのレッスン

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寄せては返す波のように、読むこと書くことを日々学ぶのです。
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#小説

五十年間失敗し続けた男 平田靫負伝  5 強藩を揺るがす心の弱さ 2022011…

 宝暦治水をひとつの事象と見た場合、幕府側からすれば「天下の暴れ河」平定の足掛かりができ…

「みかんのヤマ」 28 学びの効用 20220116

 中井先生は公立施設で心療内科の先生をしているのだとか。かつて患者として関わった人に、城…

「みかんのヤマ」 27 ヨガと心の先生 20220115

 安心できる場で、ただぬくぬくしていたい。小さいころのわたしの願いは、それに尽きた。なの…

五十年間失敗し続けた男 平田靫負伝  4 宝暦治水は美談か  20220115

 かように今際の際まで当人が戸惑っていたことからわかる通り、薩摩の人・平田靫負は生涯にわ…

五十年間失敗し続けた男 平田靫負伝 3 腹を裂く理由  20220114

 知らず止めていた息を吐く。と平田は、室の異変に気づいた。  生臭い!  くさいのは息か、…

「みかんのヤマ」 26 イベントが苦痛 20220114

 祖父母世代のグループに紛れ込んで、初めてスタバに入った。  皆が順繰りに呪文のような注…

五十年間失敗し続けた男 平田靫負伝 2 溢れる朱色 20220113

 平田は身を震わせ、上目遣いに辺りを窺う。  彼のいる邸は、木曽三川が育んだ広大な平地にぽつりと建つ。  風が舞わず物音もない夜更け。腹の皮を裂く物騒な音は、平野をどこまでも駆け抜けていきそう。邸内の誰か起きてきやしないか。  平田は動きを止めてしばし耳を澄ます。  大丈夫な様子。周りに何ら変化はない。  自分を俯瞰する覚めた意識があることに、平田は驚いた。  いったん仕儀に入れば、荒ぶる感情と苦しみが堰を切って襲うかと思えば、そうでもない。  そもそも痛、くない。  怖

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「みかんのヤマ」 25 スタバには行ったことがない 20220113

 公園の敷地内には博物館があって、開館前の軒下は人影もないし涼しくていい。  わたしはし…

(スタート!)            「五十年間失敗し続けた男 平田靫負伝」  …

 私を馬鹿にしてきた者ども、思い知るがいい! 「算盤を弾く指先ばかりよく動く臆病者」  だ…

「みかんのヤマ」 24 城下の早朝 20220112

「太極拳なんていつでもやってる。明日からでも来るといい」  あっさり許されて拍子抜けした…

「みかんのヤマ」 23 骨と太極拳 20220111

 骨の知識ひとつで、だれかを喜ばせたり救うこともできるんだと実感した。  そのデキるスタ…

「みかんのヤマ」 22 リハビリテーション 20220110

 骨を学んでいると、わたしが日中働きに出ているリハビリセンターでの光景も、すこし違って見…

「みかんのヤマ」 21 20220109

 働きながら通う人も多いうちの専門学校は、準夜間制をとっている。  毎日の授業が終わると…

「みかんのヤマ」 20 骨を知る  20220108

 専門学校の生徒たちは皆、座学に見向きもしない。  初年度は講義を聴くかたちの時間が多いのに、たいていは遠慮なく居眠りしたり延々と爪をいじったり。時間をやり過ごす術を見つけるのに夢中だ。  ひとりわたしだけが、授業中の講師にまなざしを注ぎ続ける。飛び抜けて真面目で勉強熱心な性向だからというより、これは目的のあるなしの問題なんだろう。  だってわたしには、明確にやりたいことがある。人の心と身体を操る力を身につけて、山の王を凌駕しなければならない、そのためと思えば、授業に集中

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