第二十二夜 「孤独の研究」木原武一
「人生の最高の友であり、最大の敵でもある」のが孤独である。そう喝破する文芸評論家の著者が、ピュリツァー、ニーチェ、グレン・グールド、プルーストらを例にとりながら、孤独とのつき合い方を考えていく。
歴史上の偉人たちがどのように孤独だったかが詳述されるのだけど、そのエピソードの数々から孤独の正体が見え隠れする気がした。
人が孤独であるかどうかは、どうやら他人との付き合い方や距離感に関わることじゃなさそうだ。それよりも、自分とどう向き合い、付き合うかの問題。
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